「森の思考」vol.13|呼び込みではなく、育む関係性──顧客との共生を考える 春の畑で、菜の花が黄色い絨毯のように広がっていた。 蜜を求めてミツバチがぶんぶん飛び交い、 アゲハチョウがひらひらと舞う。花の蜜は、虫たちにとってのご馳走であり、 虫たちは、花粉を運ぶことで受…
森の思考|vol.12 巡る季節と身体の響き──事業という営みもまた然り 6月を前に、暑い日も寒い日もあり 自然の複雑さを感じるこの頃。今日は朝から雨が続いている。 畑の土は水分をたっぷり吸い込み、 植物たちはその潤いを喜んでいるように見える。日差しが恋しくなる一方…
森の思考| vol.9境界のあわいに立つ ぼくたちは、いつも「どちらか」を選ぶように迫られている。右か左か。勝つか負けるか。成功か失敗か。でも実際のところ、世界はそんなにシンプルじゃない。「どちらとも言えない」「そのあわいにいる」 …
森の思考 vol.8|森のような営みが、社会とつながるとき ─『Qualitas』掲載によせて 先日、『Qualitas』というビジネス誌の取材を受けました。テーマは「生き方とビジネスのつながり」。そして、なぜ今、「森のようなひとり事業」という営みをしているのか。 取材の依頼をいただいたとき、…
森の思考| vol.7わたしを育むリズムと季節性 自然には“季節”がある。 春に芽吹き、夏に繁り、秋に実り、冬に還る。 このリズムは、森の木々だけでなく、 ぼくたち人間の営みにも深く関わっている。 でも現代の暮らしはどうだろう? 一年中冷房が効…
森の思考| vol.6時間とともに生きる 朝、畑に出ると、まだ冷たい土の上に小さな芽が顔を出している。 昨日とほとんど変わらないようで、よく見ると、たしかに一歩進んでいる。 “時間”というものは、時計で刻むものじゃなく、この「ちょっと…
森の思考| vol.5「答え」ではなく「問い」と生きる 私たちはつい「答え」を探してしまう。正しい方法や、分かりやすいゴール、すぐに納得できる理由。 日々の仕事でも、暮らしでも、 「どうしたらうまくいくか?」 という“正解探し”に夢中になることがある…
森の思考| vol.4循環する営みを、取り戻す わたしたちが日常で「効率」を重視するとき、 それは往々にして“部分最適”になりやすい。 必要な工程だけを抜き出し、不要なものをそぎ落とし、時間と手間を削る。 確かに短期的には結果が出る。だがその…
森の思考|vol.3 整えるのではなく、耕すということ 最近、「整える」という言葉をよく耳にするようになった。部屋を整える。自律神経を整える。暮らしや思考を整える。 もちろん、整えることで呼吸が深くなったり、 安心できたりすることもある。 けれど…
森の思考|vol.2 わたしという小さな生態系 呼吸が浅いとき、頭の中はせわしなくなり、言葉はとがり、誰かとの距離もうまくつかめなくなる。 そんな自分に気づいたとき、ぼくはようやく「戻る」感覚を思い出す。“整える”というより、“めぐりを感じ…