コンフォートゾーンを出る
2024/11/17
先日、ある講演を聞いてきました。
テーマは「幸せにはたらくこと」について。
多くの人が「幸せ」という言葉に対して曖昧な印象を持つかもしれませんが、
ここ十数年の心理学の研究によって、この概念がかなり明確になってきているそうです。
その中でも特に興味深かったのが、
「コンフォートゾーンを超えることが幸せに繋がる」という考え方です。
コンフォートゾーンを超える際に大切なことは
「無理をして我慢すること」ではなく、
そのプロセスを快適に感じられるようにすることだと話していました。
一般的に、コンフォートゾーンを超えることは
「辛い」「厳しい」というイメージがありますが、
それを成長や挑戦として捉え、その瞬間を楽しめるようになることが、
より深い幸福感や満足感に繋がるというのです。
ビジネスで一歩踏み出すということ
ひとり事業でも、この「コンフォートゾーンを超える」という考え方はとても大切です。
ぼくたちは、自分の得意分野ややり慣れた仕事に留まってしまいがちです。
それは安心感があり、リスクが少ないからです。
しかし、そこに留まり続けるだけでは、新たな成長や発展は難しい。
ビジネスにおいて一歩踏み出すというのは、
新しいサービスを展開したり、未知の領域に挑戦することでもあります。
ただし、無理に踏み出してストレスを溜め込むのではなく、
そのプロセスを楽しむ姿勢が重要です。
新しい挑戦を「怖いこと」ではなく、「ワクワクする冒険」と感じることができたら
コンフォートゾーンを超えること自体が快適になり、
自分の成長を心から楽しむことができます。
森の植物の成長とコンフォートゾーン
この話を森の植物の成長に置き換えると、より理解しやすいかもしれません。
森の中の木々や植物は、ただその場に留まっているだけでは成長しません。
植物が新たな高さへ伸びようとするとき、
太陽の光を求めて枝葉を広げたり、
根をさらに深く張り巡らせます。
この過程で、植物は未知の環境に挑むことになります。
新しい光を求めて、木々は周囲の枝葉の陰を越えて成長しなければなりませんし、
土壌の奥深くに根を伸ばすことで、より多くの栄養を得ようとします。
しかし、植物はその過程を「無理をして我慢すること」とは感じていません(だと思います)
光を求めることも、根を広げることも、
植物にとっては自然な営みであり、
その成長のプロセス自体が生命の喜びなのです。
植物にとって、新しい環境に踏み込むことは「大変なこと」ではなく、
「成長の一環」として自然に受け入れられています。
コンフォートゾーンを超える森の思考を取り入れる
ぼくたちも、森の植物のように、
自然な成長としてコンフォートゾーンを超えることができれば、
その挑戦は決して「辛い」ものにはなりません。
ビジネスで新しいことに挑むとき、
そのプロセスを「困難」ではなく「成長の一環」と捉えることで、
自分自身の成長も自然なものになります。森の植物が太陽に向かって伸びるように、
ぼくたちも自分のビジョンに向かって一歩を踏み出し、
その過程を楽しむことができれば、
より豊かなビジネスと人生が待っているでしょう。
【森の質問】
あなたは、コンフォートゾーンを超えるとき、どんな思いを持っていますか?