ひとり事業とリトリート
2024/10/25
ひとり事業をしていると、どうしても日常の忙しさに追われ、
頭がいっぱいになってしまうことがあります。
やることが山積みになり、目の前のタスクをこなすことで精一杯。
そんな中で、ふと「これでいいのかな?」と思う瞬間が訪れることがあります。
それは、自己表現を大切にしながらも、時に心が疲れてしまう瞬間です。
自己表現を続けていくことは、ひとり事業を長続きさせるための大切な要素です。
でも、ウェルビーイング(心身の健康や幸せ)を保つためには、ただ一貫して働き続けるだけではなく、時々立ち止まり、自分を見つめ直す時間が必要だと感じます。
そんな時、ぼくが心の中で自然を思い浮かべるのは、単なる偶然ではないのかもしれません。
自然界には、定期的に「休息と成長」のリズムがあります。
例えば、植物が季節ごとに成長し、そして冬には静かに休むように。
自然のサイクルは、ただ常に動き続けるのではなく、休息を通じて力を蓄える時期があり、その時期があってこそ次の成長が可能になります。
ぼくは、ひとり事業も同じだと思うんです。
ずっと走り続けることができる人はいません。
自分のペースを取り戻し、環境を変えることで得られるリセットの時間が、
次のステップを生み出す大きな力になります。
それを感じたぼくは、今年の冬至にメンバー向けにリトリートを企画しました。
冬至という特別なタイミングに、国東半島という場所で、自然の中に身を置き、日常の喧騒から離れて心と身体をリセットする時間を持とうと思います。
冬至は、一年で最も昼が短く、夜が長い時期。
太陽の力が最も弱まるこの時期を過ぎると、少しずつ日が長くなり、
春に向けて自然界のエネルギーが復活していきます。
森の植物たちも、この期間に静かに根を張り、エネルギーを蓄えて、次の成長の準備を進めています。
ぼくたちも、この「静寂の力」を感じながら、ビジネスにおける休息と内省の時間を取ることが必要だと考えています。
リトリートの舞台となる国東半島は、日本の神仏習合の発祥の地であり、
古来から自然と人間が一体となって生きる知恵が受け継がれてきた場所です。
この場所で、土地の持つ伝統や文化に触れながら、自分自身のビジョンを再確認し、次なる成長への準備を進める時間を過ごすことができればと思っています。
ひとり事業をしていると、どうしても全てを自分で抱えがちですが、
それでも他者とのつながりや自然との関わりを忘れないことが大切です。
森の生態系のように、多様な関係性が成り立つことで、レジリエンス(回復力)が生まれます。
ぼくは、ひとりで事業をしていても、
その中に自然と調和する時間を持つことで、自分の軸を見直し、
また新たなエネルギーを得ることができると感じています。
あなたは、「立ち止まる時間」をもっていますか?