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森の思考|vol.29 沈黙の4ヶ月─「生態系」としての生き方

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森の思考|vol.29 沈黙の4ヶ月─「生態系」としての生き方

森の思考|vol.29 沈黙の4ヶ月─「生態系」としての生き方

2025/12/03

沈黙の意味 〜冬ごもり〜

 

笠原としやです。
7月から更新が止まっていたこの4ヶ月間。
気づけば新潟はもう冬の気配です。
 

ビジネスの常識、特に「拡大・成長」を是とする
機械的な時間軸で言えば、
発信を4ヶ月も止めることは「死」や「忘却」
を意味するかもしれません。

以前のぼくなら、「忘れられてしまう」
という焦燥感に駆られて、
無理やりにでも何かを発信していたでしょう。
 

でも、今の私はこの空白の期間を、
とても静かで豊かなものとして受け止めています。
 

この夏、東京から新潟へ移住しました。
家族との引越し、子供たちの転園、
新しい家での生活基盤づくり。

計画通りに進まないカオスの中で、
ぼくは仕事の優先度をあえて下げ、家族との時間や、
自分がこの土地に馴染むことに時間を注ぎました。

 

それはビジネス的には「停滞」に見えるかもしれません。
しかし、森の視点で見れば、それは「冬」でした。

葉を落とし、養分を根に集中させ、
見えない土の中で次の春を準備する時間。


ぼくは止まっていたのではなく、
「見えないところで根を張っていた」のです。


 

 

薪割りと「非効率」の愛おしさ

 

こちらに来て、
新しい朝のルーチンが生まれました。

起きてすぐに薪ストーブに火をつけ、
豆を挽いてコーヒーを淹れ、ヨガをする。

そして、薪を割る。

今年は譲り受けた丸太があるので、
それを一つひとつ割っています。

 

やってみて痛感しましたが、
薪割りは驚くほど「非効率」です。

時間もかかるし、体も疲れる。
暖を取るだけなら、エアコンのスイッチを押す方が
圧倒的に早くて安いし、薪だって買えば済む話です。

ビジネス的な「効率」や「生産性」で考えれば、
無駄でしかありません。
 

でも、自分で割った薪が燃え、その火が家を暖め、
子供たちがその周りで過ごしている風景には、
効率では測れない「愛着」と「時間の深さ」があります。

間伐された木を割り、熱に変え、残った灰をまた畑に還す。
その循環の一部に、自分の身体がしっかりと組み込まれている感覚。
 

この「手触りのある営み」こそが、
ぼくが求めていた豊かさの正体でした。

効率化や機械化を否定するわけではありません。
しかし、「より早く、より多く」という
機械的なリズムだけで生きるには、
ぼくたちの心と体はあまりに「自然(生命)」すぎます。

 

 

「Solo Biotope(ソロ・ビオトープ)」という気づき

 

この冬の体験を経て、
ぼくの中で一つの概念が確かな輪郭を持ち始めました。

 

それは、「Solo Biotope(ソロ・ビオトープ)」
という感覚です。

 

一人の人間(Solo)として自律しながらも、
決して孤立せず、環境や他者と循環する生態系(Biotope)を築くこと。

これまでは「ビジネスをどう作るか」
ばかりを考えてきましたが、順番が逆です。
 

まず、自分という人間の「生き方の生態系(ビオトープ)」がある。
ビジネスは、その生態系の中に植えられた「一本の木」であり、
重要な構成要素の一つに過ぎません。
 

森の木々が土壌を豊かにするように、
ビジネスでの成長や繁栄が、暮らしを潤し、
誰かの喜びに還元される。

逆に、暮らしの中で養った感性やエネルギーが、
ビジネスの養分となる。

そんなふうに、
「事業」と「暮らし」が分断されることなく、
相互に影響し合いながら循環している状態。

 

この4ヶ月の沈黙は、ぼく自身がその生態系を取り戻すための、
必要な儀式だったのだと思います。

 

 

これからの発信について
 

このブログでは、そんな「Solo Biotope」を築くための思考や、
日々の実験の記録を、また少しずつ綴っていこうと思います。
 

もし、あなたも今、終わりのない拡大競争や、
手触りのない日々に少し疲れているなら。

「冬」を恐れず、少し立ち止まって、
一緒に「根を張る」時間を大切にしてみませんか。

ここからまた、静かに始めていきます。

 

 

〜森の問い〜

 

今、あなたの暮らしの中で、効率ではないけれど、
心を温めてくれている時間はありますか?

 

 

 

 


 


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