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森の思考| vol.7わたしを育むリズムと季節性

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森の思考| vol.7わたしを育むリズムと季節性

森の思考| vol.7わたしを育むリズムと季節性

2025/05/26

自然には“季節”がある。

春に芽吹き、夏に繁り、秋に実り、冬に還る。
このリズムは、森の木々だけでなく、
ぼくたち人間の営みにも深く関わっている。

 

でも現代の暮らしはどうだろう?
 

一年中冷房が効き、
スーパーには季節を問わず同じ野菜が並び、
仕事も気分も、常に「一定で安定している」
ことが良しとされている。
 

けれど、ぼくたちの身体も心も、
本来はもっと揺らぎながら生きている。

 

 

畑で野菜を育てていると、
芽が出るまで何も起きないように見える“土の静けさ”の時間や、
急に虫に食われたり、台風で倒されたりと、
思うようにいかない時間がたくさんある。
 

それでも、そのすべてが
「育ち」の一部なのだと教えてくれる。
 

だからぼくは、事業や学びの設計をするときも、
“変化”や“揺らぎ”があることを前提に組み立てるようにしている。
 

「成長」は、上に伸びることだけじゃない。
沈黙や停滞も、休息や混乱も、
ぜんぶが“生きている”証だと思うから。

 

リジェネラティブデザインでは、
人間の営みを自然の季節的リズムと結びつけ、
回復と再生を繰り返しながら長期的な持続性を生み出すことを重視する。
 

福岡正信さんの自然農の思想にもあるように、
「何もしないこと」が、あるとき最もよい手入れになることもある。
 

また、クラリッサ・ピンコラ・エステスの『走れオオカミ』では、
女性性の叡智として「内なる季節性」に触れ、
創造と破壊、直感と回復のリズムを生きる力
として描いている。

 

わたしたち一人ひとりにも、
 “内なる季節”があるのだと思う。
 

活発に動きたい春や夏のような時期もあれば、
静かに内側にこもりたい冬のような時期もある。
 

そのリズムを押し殺して無理に一定の成果を出そうとすると、
どこかで不調や違和感が生まれてしまう。

だからこそ、休むこと、待つこと、整えることもまた、
「育ち」や「創造性」の一部として、堂々と取り入れていいのだと思う。
 

ビジネスの現場でも、
「右肩上がりの成長」や「常に結果を出し続けること」
が求められる風潮が強い。

けれど、自然に季節があるように、
事業やチームにも波があり、沈黙や停滞の時期がある。
 

このリズムを無視して成果だけを追い求めると、
燃え尽きや疲弊が起きやすくなる。

むしろ、あえて“冬の時期”を受け入れること。

焦って次の企画や販売を始めるのではなく、
休息や再整理の時期を経て、
再び芽吹くタイミングを待つという選択肢も
、事業を持続可能にする大切な視点だ。
 

組織であれば、目に見える成果の指標だけではなく、
「今は土を耕している時期かもしれない」
という視点を共有することが、
人材のエネルギーや創造性を守ることにもつながっていく。

 

 

【今日の問い】


事業において冬の季節を持っていますか?

 

 

【参考・引用】

・Daniel Christian Wahl『Designing Regenerative Cultures』

・福岡正信『わら一本の革命』

・Clarissa Pinkola Estés『走れオオカミと眠る女たち』

 

 


 


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